成年後見人:横領は家裁の選任ミス 国に賠償命令
家裁のミスを高裁が裁く。なかなか、すばらしい。
ただ、この事件、表面に見えているのは家裁の監督責任ですが、根底には家裁の業務量や報告頻度、監督人の存在、利用支援事業の停滞等、様々な要因が複雑に絡み合っています。
成年後見制度における後見人の監督責任は家裁が負います。弁護士や司法書士、親族後見人、(あ、社会福祉士もか)による横領等がたまに新聞をにぎやかしますが、それは同時に監督機能が十分に果たされていないことを示しています。
この制度には成年後見監督人という機能もあるので、家裁の負担を軽減するには、監督人を選任すればよいのですが、監督人の報酬等の問題もあり、なかなか難しそうです。
報酬の問題に関しては、各市町村が成年後見利用支援事業を実際に動かす気概が必要なのですが、さてさてどうなることやら。
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